150年目の伝統の継承と新たな時代の創造

           盛岡市立仁王小学校

                                                                                         

               校長 佐 藤  淳

 

 本校は、今年度、創立150周年の区切りの年を迎えます。

 歴史を紐解くと、南部藩の藩校であった「作人館」を前身とする本校が創立されたのは、学制発布の翌年明治6年4月10日となっています。県内では最も古く、当時の教員数は、9名、生徒数は352名と記録に残されています。当初、校名は「第一小学」とされていましたが、明治8年、当時の地名から「仁王小学」となり、その後、昭和22年から現在の「仁王小学校」となっています。

  この間、明治9年の明治天皇御臨幸や大正2年には岩手師範学校附属小学校となったことに加え、昭和22年には県内初めてとなる知的障がい特別支援学級の開設などがありました。更に、教育先進校としての学校公開研究会の隔年での開催、岩手大学教育学部教育実習校、教職大学院連携校など、本校の歴史は、岩手の教育の発展とともに歩んできたと言っても過言ではないと考えております。

こうした歴史を刻むことができた背景には、本校に勤務された歴代の校長先生をはじめとする教職員の方々のより良い教育を追究する熱い思いに加えて、本校の教育を常に支え続けていただく地域及び保護者の方々、岩手県教育委員会並びに盛岡市教育委員会、岩手大学教育学部など多くの関係者の本校に対するご支援とご指導がありました。

   そして、創立150周年を迎えた今、改めて、これまで本校の歩みと本校が大事にしてきた教育財産を再確認するとともに、新たな時代に向けて、更なる教育実践を創造していく決意を新たにしております。

   幸いにも、本校には、これまでの本校の伝統を継承し新たな実践を積み重ねようと努力を惜しまない教職員と、学校を誇りに思い学校を心から愛する子どもたちがおります。加えて、保護者と地域の皆様と関係機関のお力を得ながら、本校の役割を果たすべく、これまでの伝統を継承するとともに新たな時代の先駆けとなる教育実践を創造して参ります。

   今後ともご支援とご協力をお願いします。